社員を知る
設計部:渡邊さん(2013年入社)
- 名前
- 渡邊さん
- 出身学校名
- 宮崎大学 工学部 機械システム工学科
- 部署名
- 設計部
- 入社年
- 2013年入社
- 年齢
- 42歳
現在の仕事内容
設計を担当する機器は複数あり、その都度変わりますが水密滑り戸は通年担当しております。
水密滑り戸は基本的に規則により要求される船にのみ設置するため必要となる船は一部ですが、水密滑り戸を製作するメーカーは日本国内で限られており、弊社は高いシェアを確保しておりますので受注が途切れることは無く一年中担当をしています。
水密滑り戸の担当をしながら別の舶用機器(サイドポートドア、ランプ扉等)を並行して担当するスタイルです。
水密滑り戸は船が浸水したときに区画を密閉するために使用されます。
戸を閉鎖して水の浸入を遮断することにより、船の沈没を防ぐ重要な装置になります。
水密滑り戸には、手動ポンプとシリンダー(伸縮装置)からなる油圧駆動装置が備えられており、手動ポンプを操作することにより戸を開閉することができます。
殆どの水密滑り戸は手動ポンプに加えて電動油圧式のポンプユニットを設けており、操作レバーを倒すことにより簡単に戸を開閉でき、手動ポンプはポンプユニットが故障したときの非常用として使用します。
現在弊社が製作しているのは油圧式だけなので電動式の水密滑りを製品化することが今後の課題です。
これまで仕事で一番印象に残っていること
これまで仕事で一番印象に残っていることは「ちよだ」という潜水艦救難艦に搭載する機器を担当したことです。
潜水艦救難艦とは文字通り浮上不能となった潜水艦を救助する艦で、海上自衛隊で現在運用しているのはわずか2隻という特殊な艦です。
そのような艦ですので、搭載する装置も通常の艦船では使用されない特殊な装置となります。
この時は「ちよだ」に搭載する5つの装置を同時に担当しました。
担当した5つの装置の内、4つは「ちよだ」の18年前に建造された現在運用している残りの1隻である「ちはや」で搭載実績のある機器でしたが、「ちはや」の仕様から大きな変更があり、残る1つの装置は「ちはや」でも実績のない装置でしたので一からの設計となりました。
設計していく途中で仕様の変更などもあり、設計から製作・検査・納品まで全く余裕のないスケジュールで進みました。
納品するまでに色々ありましたし、納品してからも就役するまで色々ありましたが、最終的に無事5つの装置を搭載することができ、今まで仕事で一番大きな達成感を得ることができました。
当社に決めた理由
私は新卒ではなく中途で入社しました。
前職では造船所で設計をしており、当社とも取引があったので前職ときから当社のことは知っておりました。
舷梯装置、舶用窓・水密滑り戸などで高いシェアを国内で確保していることと、艦艇に搭載する機器など特殊な装置に対応できる強みがあること、また自分の強みでもある造船に関係する仕事を続けたいと思っておりましたので当社に決めました。
大型の機器が多いのでその分プレッシャーはありますが、同時にやりがいと達成感があります。
1日の仕事の流れ
8:00 始業(体操・朝礼)
9:00 メールチェック・業務内容の確認
10:00 注文仕様書の確認
11:00 主要購入品の選定(油圧シリンダ・ポンプユニット・弁・電装品等)
12:00 昼休憩
13:00 納入仕様図面の作成
14:00 客先から図面承認返却・コメント対応
15:00 部品手配表の作成・発行
16:00 工事用図の作成
17:00 定時・残業開始
18:00 帰宅